働き方

無断欠勤をしたらどうなる?適切な対処法や言い訳を解説

2023年4月14日

*本記事にはプロモーションが含まれています。

仕事を無断欠勤してしまいました…気まずすぎてどうすればいいか分かりません
後輩ちゃん
やっさん
仕事を続けたいか辞めたいかによって対処法は分かれますが、ちゃんと解決できますよ

無断欠勤は、社会人として良くないことです。…と言っても、この記事にたどり着いた方は、そんなことは百も承知の上で困っているから検索されたのだと思います。

この記事では、無断欠勤をしたら会社はどう動くのか自分にどんなリスクがあるのか、そしてどう対処すれば良いのかを解説します。人には聞きにくいことだと思うので、ぜひ参考にしてください。

やっさん
企業の人事労務歴14年、複数の企業で無断欠勤の対応をしてきた私が解説します

こんな方におすすめ

  • 無断欠勤をしたらどうなるのか知りたい人
  • 仕事を続ける場合の言い訳を知りたい人
  • 無断欠勤から退職する方法を知りたい人

執筆者

 

やっさん

  • 人事・労務歴14年
  • 一部上場企業やベンチャー企業など4社で勤務
  • 採用面接や給与計算、社会保険手続きなどを担当
  • FP2級、ビジネスキャリア検定(人事)3級

 

無断欠勤をしてしまう理由

人形とクエスチョン

無断欠勤をしてしまう理由としては、大きく分けて以下の3つが挙げられます。

  • 寝坊して気付いたら仕事が始まる時間を過ぎていた
  • 急病や事故などの緊急事態が起きた
  • メンタルの不調で欠勤連絡ができなかった

寝坊については、1回目なら意外と軽い注意で済まされる傾向があります。誰しも人生で一度ぐらいは寝坊した経験があるものです。ただし、何度も繰り返すのは自己管理ができていないと見なされます。

また、自分や家族の急病、事故などの緊急事態が起きてしまうと、会社に連絡する余裕が無くて無断欠勤になることがあります。

この他に、近年多いのがメンタル面の不調による無断欠勤です。仕事がつらくて行きたくない、欠勤連絡をするのが怖いといった理由のものから、恋人と別れてしまった、家族と大喧嘩をしたなど、プライベートが理由のものまであります。

やっさん
実は私も、新卒のときに寝坊して目が覚めたら始業時間を過ぎていたことがあります。(すぐに上司に連絡して、出勤しました;)

無断欠勤をしたらどうなるのか

会議室

ここからは、無断欠勤をしてしまったらどうなるのかについて、次の2つの観点で解説します。

  • 会社の対応
  • 自分が背負うリスク
後輩ちゃん
私はどうなってしまうのでしょうか…

会社の対応

ここでは、従業員が無断欠勤した場合の会社の対応を解説します。会社によって多少の違いはあるかもしれませんが、基本的には段階を踏んで、安否が確認できるまで連絡し続けます。

  1. 直属の上司が本人に連絡する
  2. 数時間様子を見て、もう一度連絡する
  3. 人事から緊急連絡先(家族など)に連絡する
  4. 一人暮らしの場合は、上司や人事が自宅を訪問する
  5. 一定期間(※)連絡がつかない場合は解雇になる

(※)何日目で解雇になるかは、会社ごとに就業規則で決められています。一般的には2~3週間のことが多いです。

原則として、会社は従業員の安否確認をしなければならないため、無断欠勤を放置することはありません。自宅で一人で倒れていたり、通勤途中に事故に遭っていたりしたら大変だからです。

例外的に、過去に何度も無断欠勤を繰り返している人や、相当なブラック企業で「また一人辞めた」で済んでしまうような状況の場合は、会社から連絡が来ないこともあります。

ただ、このまま退職するとしても、退職手続きや貸与品(制服や入館証など)の返却は必須なので、フェードアウトすることは難しいです。

やっさん
欠勤ぐらいで騒ぎすぎだと思うかもしれませんが、安否確認は大事なことなんです。実際に従業員の自宅を訪問した結果、体調不良で倒れていて救急車を呼んだという例もありました。

自分が背負うリスク

無断欠勤をしてしまった後、そのまま会社からの連絡を無視し続けると、以下のようなリスクがあります。

  • 連絡に応じるまで、いつまでも会社から連絡が入り続ける
  • 引継ぎをせず業務に支障が出た場合、損害賠償を請求される可能性がある
  • 勝手に転職しても、次の会社が社会保険の手続きをするときにバレる
  • 懲戒解雇になると経歴に傷がつく
  • 失業手当をもらう際、直近の欠勤が多いと支給額が減る

おそらく、会社からの連絡を無視し続ける理由は「気まずい」「面倒」などが大半だと思います。気まずさから逃げるために、上記のようなリスクを背負うのは割に合わないのではないでしょうか。

会社からの電話を着信拒否にしても、緊急連絡先(家族など)に電話が来たり、自宅に内容証明郵便が届いたりするかもしれません。

また、無断欠勤を続けて懲戒解雇になった場合には、転職の際に大きなハンデになります。仮に、懲戒解雇を隠して転職に成功したとしても、入社後に嘘がバレると採用が取消になることもあるからです。

以上のことから、無断欠勤をしてそのままフェードアウトすることはできるかもしれませんが、かなり大きなリスクを伴います。

さっさと連絡に応じた方が自分のためですね…
後輩ちゃん

仕事を続ける場合の対処法

対処法

ここからは、無断欠勤をしてしまった後の対処法について「仕事を続ける場合」と「仕事を辞める場合」に分けて解説します。仕事を続けるつもりなら、次のような対処が考えられます。

  • 正直に理由を言う
  • 嘘でごまかす
  • 同僚に謝罪する
やっさん
いずれにしても、速やかに職場に連絡を入れましょう

正直に理由を言う

ベストな対処法は、無断欠勤をしてしまった理由を正直に言うことです。急病や事故が原因なら隠す必要もないと思いますが、寝坊やメンタル不調が原因の場合も、正直に話した方が自分のためになります。

特にメンタル不調の場合は、このまま無理をし続けると症状が悪化するかもしれません。正直に言うことで業務を軽減してもらったり、配置を変えてもらったり、場合によっては休職して療養に専念するなど、適切な対処ができます。

やっさん
正直に言うのは勇気がいりますが、言ってしまえば肩の荷がおりますよ

嘘でごまかす

どうしても正直に言えない事情がある場合は、嘘でごまかすのも1つの手です。例えば「通勤途中に貧血を起こして休んでいた」「家族が体調を崩したので病院に付き添っていた」「シフトを勘違いしていた」などが考えられます。

ただ、嘘をつくとしばらくは調子が悪いフリをしたり、詳細を聞かれたときにボロが出たりして、さらに苦しい状況に追い込まれることもあるため、おすすめはできません。

嘘をついている人って、何となく分かっちゃいますよね…
後輩ちゃん

同僚に謝罪する

無断欠勤をしてしまった場合は、理由をどう説明するかに関わらず、同僚にはきちんと謝罪しましょう。あなたが休んだことによって、迷惑がかかったことは間違いありません。

当日でも翌日でも、出勤した時点で直接「突然休んでしまってすみませんでした」とお詫びするのが礼儀です。ここで言葉を交わしておけば、後々気まずい空気を引きずらなくて済みます。

やっさん
誠意をもって対応することで、心配してくれたり味方になってくれたりすることもありますよ

仕事を辞める場合の対処法

パソコンと丸めた紙

無断欠勤をする人の中には、もう仕事を辞める覚悟を決めている人もいると思います。

ただ、辞めるとしても一度も会社と連絡を取らずに辞めるのは困難です。メールでも何でも良いので、まずは連絡を入れましょう。具体的な方法は以下の通りです。

  • 正直に辞めたいと申し出る
  • どうしても無理なら退職代行を利用する
やっさん
長引くと嫌な思いをするだけなので、さっさと片づけてしまいましょう

正直に辞めたいと申し出る

無断欠勤をしてしまったことを謝罪したうえで、正直に辞めたいと思っていることを伝えましょう。例えば「実は○○に悩んでいて、最近は職場に行くこともつらくなってきたので、退職したいと思っています」といった具合です。

なかなかその場で「はい、そうですか」とは行かないかもしれませんが、面談の時間をもらうなどして、自分の考えを整理して伝えましょう。

やっさん
辞めると決めたのなら、引き止められてもきっぱり断ることも大切です

どうしても無理なら退職代行を利用する

気まずくてどうしても話をしたくない場合や、パワハラが悪化する恐れがある場合などは、最終手段として退職代行を利用するという手もあります。

退職代行とは、弁護士や専門業者が本人に代わって会社に退職の意志を伝え、手続きを進めてくれるサービスのことです。プロが対応してくれるので、強引に引き止められたり脅されたりする心配がありません。万一、未払い賃金のような金銭問題がある場合は、その回収も請け負ってくれます。

ただし、代行サービスを利用するのに3~5万円程度の料金がかかりますし、上司や同僚との良い関係性を保つことは難しくなるので、慎重に検討しましょう。

まとめ:無断欠勤をしてしまったら、自分のためにも速やかに連絡を入れよう!

手帳とペン

無断欠勤をしてしまう理由には、寝坊や急病・事故、メンタル面の不調などがあります。欠勤してしまうと気まずいものですが、仕事を続けるにしても辞めるにしても、まずは速やかに連絡を入れることが大切です。

もし、無断欠勤をしたままフェードアウトして退職しようと思っている人がいたら、かなりリスクが高い行為なのでおすすめしません。退職手続きは面倒かもしれませんが、スッキリした状態で次のステップに進むようにしましょう。

-働き方