在籍確認は、物件を借りるときやクレジットカードを作るときなどに行われる審査の1つです。
「勤務先に在籍確認をさせて頂きます」と言われると、何を聞かれるのか、どのように対応すれば良いのか不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。
この記事では在籍確認とは何か、どのように対応すれば良いのかを解説します。
自分が他の人の在籍確認に答える際のポイントもお教えしますので、ぜひ参考にしてください。
こんな方におすすめ
- 在籍確認とは何かを知りたい人
- 在籍確認では何を聞かれるのか知りたい人
- 在籍確認の対応方法を知りたい人
自分の市場価値を知りたいなら…
執筆者
やっさん
- 人事・労務歴14年
- 一部上場企業やベンチャー企業など4社で勤務
- 採用面接や給与計算、社会保険手続きなどを担当
- FP2級、ビジネスキャリア検定(人事)3級
在籍確認とは
在籍確認とは、物件を借りるときやクレジットカードを作るとき、カードローンを組むときなどに行われる審査の1つです。
不動産会社やカード会社は、今から契約する相手に支払い能力が無いと困るので、その人にどれぐらいの収入があるのか、本当にその会社で働いているのかを審査します。
ただし、本人の自己申告だけでは嘘をつかれる可能性もあるため、勤務先に電話をかけて確認します。
在籍確認で聞かれること
在籍確認は、一般的に電話で行われます。
勤務先に「〇〇不動産と申しますが、在籍確認でお電話をしました。そちらに△△様はいらっしゃいますか」のような形で電話がかかってきます。
聞かれる内容はほとんどの場合、「在籍しているかどうか」のみです。
たまに「いつから(何年の何月から)在籍されていますか」や「週3日勤務とお聞きしていますがお間違いないでしょうか」のような質問もあります。
私自身、14年の人事経験で何十件も在籍確認の対応をしてきましたが、その人の収入を聞かれたことは一度もありません。
在籍確認の対応方法
ここからは、在籍確認の対応方法について「自分が在籍確認をされる場合」と「他人の在籍確認に答える場合」に分けて解説します。
どちらも、対応を間違えるとトラブルにつながる可能性があるため、しっかり確認しておきましょう。
自分が在籍確認をされる場合
自分が在籍確認をされる場合は、電話を受ける可能性のある人に「〇〇不動産というところから在籍確認が入るので、電話があったら答えておいてください」と伝えておきましょう。
事前に言っておかないと、電話に出た人が「怪しい電話だ」と判断してしまい、気を利かせて「いません」と答えてしまう可能性があるためです。
また店舗などで働いている人は、在籍確認の電話はできれば店舗ではなく、本社の人事などにかけてもらうのがおすすめです。
人事の担当者ならこのような対応に慣れているため、適切に対応してくれるでしょう。
他人の在籍確認に答える場合
自分が他人の在籍確認を受けた場合は、すぐに答えないのが原則です。
答えても良いのは、事前に本人から「〇〇という会社から在籍確認が来るから、来たら答えておいて」と頼まれた場合だけです。
それ以外の場合は、相手がどのような人物なのかが分かりません。
たとえ有名な企業名を名乗っていても、借金取りやストーカーなどがなりすましている可能性もあります。
ここでポイントになるのは、「いる」とも「いない」とも答えずに、在籍確認の回答を断る方法です。
次のようなセリフで一旦電話を切り、本人に確認をしてから答えるのがおすすめです。
- 社員数が多いのですぐにはお答えしかねます。確認して折り返しますので、御社名とご連絡先をお願いします。
- 本人から在籍確認の対応依頼が来ていないものについては、お答えしかねます。対象の方に、職場に申し出るようお伝えください。
- 社内規定で、私からはお答えできないことになっております。担当の者から折り返しご連絡しますので、御社名とご連絡先をお願いします。
まとめ:在籍確認があるときは会社に言っておこう
在籍確認は、物件を借りるときやクレジットカードを作るときなどに行われる作業で、これ自体は怪しいものではありません。
ただし、中には借金取りやストーカーなどが普通の業者を装って電話をかけてくるケースもあるため、慎重な対応が必要です。
自分が在籍確認をされる場合は、スムーズに終わらせるためにも事前に会社に申し出ておくようにしましょう。
自分の市場価値を知りたいなら…