就職活動・転職活動

新卒だけど辞めたい!1年目でも辞めた方がいいケースと転職のリスク

2022年5月30日

*本記事にはプロモーションが含まれています。

入社して2か月だけど、もう辞めたくなってきました…
後輩ちゃん
やっさん
それはツライですね。辞めたい理由によって対処法も変わるので、一緒に考えてみましょう

新卒社員の皆さん、そろそろ研修が終わったころかと思いますが、社会人生活は順調でしょうか?

実際に働いてみると「仕事ってこんなに大変なもの?」「うちの会社がおかしいの?」「就職失敗したかも…」と色々な悩みも出くるものです。

すでに転職を考えている方がいるかもしれませんが、人事を14年経験したやっさんから言わせてもらうと、新卒1年目での転職はおすすめしません。

ただし!条件付きで、早く辞めた方がいいケースもあります。

この記事では、新卒でも辞めた方がいいケースや、転職する際のリスクについて解説します。

やっさん
企業の人事を14年経験し、新卒採用も担当していた私が解説します。

こんな方におすすめ

  • 新卒1年目だけど退職を考えている方
  • 新卒で転職する際のリスクを知りたい方

今すぐ退職したいなら…

    • 安心・安全の後払い制
    • 即日対応でスピード退職
    • 2ヶ月間のアフターサポートつき

執筆者

 

やっさん

  • 人事・労務歴14年
  • 一部上場企業やベンチャー企業など4社で勤務
  • 採用面接や給与計算、社会保険手続きなどを担当
  • FP2級、ビジネスキャリア検定(人事)3級

 

新卒社員というブランド

ダイヤモンド

社会人を数年経験したら気づくことなのですが、実は新卒社員という立場はめちゃくちゃブランド価値があります

それは、新卒採用の裏側には次のようなヒミツがあるためです。

新卒を採用するための費用

やっさん
例えば、皆さんが知っている有名な求人サイトは、1回の広告費100~200万円が相場です。

実は新卒を採用するのには莫大な費用が必要で、リクルートの調査によると1人あたり平均93.6万円かかっています。

費用の内訳としては求人広告費をはじめ、説明会の会場を借りたり、新卒用のパンフレットを作成したり、面接官が出張をしたり…というものです。

つまり、企業は新卒社員に内定を出した段階で、すでに1人あたり100万円近くの投資をしていることになります。

新卒はポテンシャル採用

社会で働くということは、あなたが商品やサービスなど何かの価値を生み出し、その対価としてお金をもらうということです。

当然ですが、稼げる金額はその人が生み出す価値の大きさによって変わります

その証拠に、中途採用では同じ会社に同じ年齢で採用されても、スキルによって給与は違うのが一般的です。

一方、新卒社員は入社した時点ではまだ価値を生み出せませんから、企業は時間をかけて育てる覚悟で採用しています

言い換えると、新卒社員はお金をもらいながら社会勉強ができ、すぐには結果が出なくても許される存在なのです

辞めない方がいいケース

ストップの標識

新卒がいかに恵まれた存在かということが、お分かりいただけたでしょうか。

ここからは、会社を辞めようかと迷ったときに、辞めない方が良いケースを解説します。

やっさん
辞めたい理由が次のようなことなら、もう少し続けてみることをおすすめします!
  • 希望の部署に入れなかった
  • やりがいが感じられない
  • 周りの人と何となく合わない
  • 同期や友人も最近辞めた

希望の部署に入れなかった

配属部署は思わぬきっかけで変わりますし、他の部署で積んだ経験は後々必ず役に立ちます

これは気休めではなく、本当にムダなことなどありません。

まずは今の部署で一人前になってから、異動や転職をしても遅くはないはずです。

やっさん
私自身も、新卒のときは希望が通らなかった一人です。営業部門で売り上げを追いながら数年働いて、人事の仕事に転職しました。人事という仕事は営業のことも理解しなきゃいけないので、新卒時代の経験が役に立っています。

やりがいを感じられない

やりがいが感じられない方…それは当然のことです。

なぜならあなたはまだ半人前で、周りの人に助けられながら仕事をしているからです。

車の運転で例えると、教習所の練習コースを走っている状態なのに「ドライブって楽しい!サイコー!」とはなりません。

免許を取って一人立ちすれば、自分の好きな道を好きなスピードで走り、お気に入りの音楽を聴きながら目的地に向かうこともできます。

仕事も同じように、自分の頭で考えて、自分の力で結果が出せたときに初めてやりがいを感じられるので、本当に楽しくなるのはもう少し後だと思っておきましょう。

周りの人と何となく合わない

厳しい現実かもしれませんが、会社は仲良しサークルではないので、入社してすぐに心を許せる友人・先輩に出会える可能性は低いです。

年齢は親ほど離れた人もいるでしょうし、学歴も違う、家族構成も違う、趣味だってバラバラです。

共通点はただ1つ「この会社に入社した」ことだけかもしれません。

しかし、「仲間」を感じる瞬間はある日突然やってきます。

自分がピンチに陥ったときに、鮮やかに救ってくれる上司や先輩、励ましてくれる同期が現れる時があるのです。

年齢が違っても、普段のノリが合わなくても、私生活なら友達にならないタイプでも…仕事という共通のミッションを通して、仲間を感じる瞬間は必ずあります

これまで学校やプライベートで出会ってきた人は、あなたと似たような条件で絞られた人の集まりだったはずです。

そこでは絶対にできない経験が会社にはありますので、新卒の皆さんにもぜひこの感動を味わってほしいです。

同期や友人も最近辞めた

同期や友人が辞めたと聞くと、何となく自分も辞めても大丈夫な気がしてくるかもしれません。

その人が転職に成功して楽しそうにしていたら、なおさら心が揺れるでしょう。

ただ、同期や友人の人生とあなたの人生は全く別物であり、退職後の進路がどうなるかも全てあなたの責任です。

転職について、他人の意見を参考にすることは大切ですが、決して流されることはないように、しっかり自分で判断して決めましょう。

辞めた方がいいケース

指をさす男性

ここからは、残念ですが会社を辞めた方が良いケースを解説します。

やっさん
こういう理由がある場合は、無理して続ける必要はありません。
  • 会社が違法なことをしている
  • 残業が多すぎる
  • パワハラやセクハラがある
  • 体調を崩している・崩しそう

会社が違法なことをしている

会社が法に触れることをしている場合は、早めに退職すべきです。

具体的には、資格が必要な業務を無資格で行っているときや、虚偽の書類を書かされるときお客様を騙すようなやり方をしているときなどです。

現時点ではあなたに害が無かったとしても、このような環境に身を置くと遅かれ早かれ悪いことに巻き込まれてしまいます。

残業が多すぎる

残業の量は業界にもよるので一概には言えませんが、法律で決められた過労死ライン(毎月80時間以上の残業が続くなど)を超えているのならば、辞めた方が良いです。

私も職場の人手不足により、過労死ラインに近い状態で半年ほど働いた経験がありますが、長く続けられるものではありません。

社員を大切にしている企業なら、特に新卒には無理をさせないよう早めに帰らせるものです。

やっさん
労働基準法や、私の人事経験を総合した感覚としては、新卒社員の残業時間は月間30時間程度ならやや多め、45時間なら多い、60時間以上は多すぎだと思います。

パワハラやセクハラがある

パワハラやセクハラも深刻な問題です。

もしあなた自身が被害を受けているようなら、まずは社内の窓口に相談して、改善をお願いしてみましょう。

そのうえで、適切な対応をしてもらえなかった場合は、すぐに辞める準備をすべきです。

一番悪いのは加害者なのですが、今やパワハラ・セクハラの防止は企業の義務になっています。

問題をうやむやにしたり、被害者に非があるような対応をしたりする組織なら、残る価値はありません。

パワハラやセクハラと正面から戦うのは、時間もメンタルもかなり消耗することになるので、逃げるが勝ちだと思って離れることをおすすめします。

考える女性
参考これってパワハラ?パワーハラスメントの定義

働いていると「これってパワハラじゃないの?」と思うことがあります。社会人として、純粋な教育や指導と、パワハラの違いを知っておくことは大切です。この記事では、パワハラの定義や種類、具体例について詳しく解説します。

続きを見る

体調を崩している・崩しそう

ひとことで体調と言っても、重労働による腰痛など肉体的に調子が悪くなることもありますし、ストレスで心が不調になることもあります。

いずれの場合も、あなたの健康を犠牲にしてまで続けるべき仕事などありません

まずは自分の身体や心を大切にして、元気になることを最優先にしましょう。

やっさん
体調を崩した場合は退職する手前の段階として、休職するという選択肢もありますよ。自分にとってどちらが良いか、よく考えてみて下さいね。
休職届
参考仕事を休職する方法とは?必要な手続きや注意点を徹底解説

休職とは、雇用関係を続けたまま長期間仕事を休むことです。近年はうつ病や適応障害など心の病気になってしまう人も増えていますが、つらい時には無理せず休むことが大切です。この記事では、休職する方法3ステップや注意点を詳しく解説します。

続きを見る

新卒1年目で辞めた場合のリスク

道しるべ

  • 「仕事が続かない人」という目で見られる
  • 転職後は給与など条件がダウンする可能性が高い
  • 中途でも新卒でもない立場になる

一般的に卒業から3年程度は「第2新卒」と呼ばれ、転職市場では実績よりも将来性を重視して採用してもらえます

しかし企業側から見れば、早期退職した人は今回もすぐに辞めてしまうのではないかと思うのは仕方がないことです。

また、新卒採用が終わった後の季節はずれの採用枠になりますから、人気の企業や優良企業の求人はほぼなく新卒に比べると選択肢は少なくなります

第2新卒として入社した後も、4月入社の新卒社員と全く同じ研修を受けることはできませんし、同期の輪に入れるかどうかも微妙なところです。

1年目で退職をする際は、これらのリスクと向き合う覚悟ができるかどうか、しっかり考えてから行動に移しましょう

まとめ

オフィスビル

新卒社員にはたくさんの特権があり、それは一度手放してしまうともう手に入りません

安易に転職してしまうと、次の会社でまた同じ壁にぶつかるケースも多いものです。

退職したいなと思ったら、本当に辞めざるを得ない理由かどうか、冷静に判断してから行動に移しましょう

皆さんが充実した社会人生活を送れるよう、応援しています!

今すぐ退職したいなら…

    • 安心・安全の後払い制
    • 即日対応でスピード退職
    • 2ヶ月間のアフターサポートつき

-就職活動・転職活動