求人情報を見るときのポイント

求人情報を見る時に気を付けることってありますか

後輩ちゃん

やっさん

みなさんがよく見落とすところや、勘違いしやすいポイントがありますよ

就職活動や転職活動では、たくさんの求人情報を見比べることになります。

どこも似たような給料だったり、逆にものすごくオイシイことばかり書いてあったりして、何を基準に選べば良いのか分からなくなった経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この記事では、求人情報を見るときに気を付けるポイントを解説していきます。

やっさん

人事担当として、複数の企業で14年ほど求人や面接をしてきた私が解説します。

よくある失敗

これらは、私の周囲でもよく耳にする失敗です。

でも実は、求人情報を見る段階で注意すれば回避できるものもあります。

求人情報を見るポイント

求人情報を見るときは、何に注目すれば良いのでしょうか。

項目ごとに、ポイントを見ていきましょう。

雇用形態

雇用形態には次のような種類があります。

この他に、近年増えているのが業務委託です。

企業には所属せず、単発の仕事ごとに「この作業を〇円でする」という契約を交わします。

この働き方をする人を「フリーランス」と呼びます。

自由でかっこいいイメージがありますが、法律上の労働者ではないため労働基準法や労災、雇用保険が適用されないなど、保障が少ない点には注意が必要です。

給与

求人情報の給与欄には落とし穴がたくさんあります。

特に次の3点に注意して、慎重に確認しましょう。

基本給

「基本給25万～50万円　※経験による」など、金額に大きな幅のある求人をよく見かけます。

この場合、多くの人は最低ラインで採用される（25万円）と考えましょう。

あなたが同じ仕事の経験者で即戦力であれば、最低ライン＋数万円となる可能性もありますが、基本的には最低ラインからのスタートが多いです。

固定残業代（みなし残業代）

「固定残業（みなし残業）」とは、残業の有無に関わらず一定の残業代が定額で支払われる制度です。

例えば「固定残業３０時間で５万円」の場合、その月の残業がたとえ０時間でも５万円が支払われます。

ここで１つ、よく勘違いされる点について例を挙げて説明します。

次のような固定残業制の２つの会社があった場合、「時給単価」で考えて高いのはどちらだと思いますか？

実は、時給単価が高いのはＢ社です。

一見すると、基本給はＡ社の方が高いですが、そこには45時間分もの残業代が含まれています。

両社の時給単価を割り出すとＡ社は1,387円、Ｂ社は1,624円となり、Ｂ社の方が時給単価は高くなります。

このように、基本給が高そうに見えても、固定残業代が含まれていることがあるので注意しましょう。

手取り金額

求人情報の給与額は社会保険料や税金が引かれる前の額で書かれています。

実際に給与を受け取る際には、そこから社会保険料や所得税などが控除されるため、手取り額はおよそ8割になります。

例：額面25万円　×　8割　＝　手取り額20万円

休日

休日のチェックポイントは大きく分けて２つあります。

年間休日日数

法律で定められた年間休日の最低ラインは105日です。

いわゆるカレンダー通り（土日祝休み）の企業で120日前後となり、これが平均的な数字と言えます。

大手メーカーや商社、金融系の企業では休みが多めです。

「週休2日制」と「完全週休2日制」

よく似た言葉ですが、内容が全く違うので注意が必要です。

社風やキャッチフレーズ

いわゆるブラック企業が使いがちなキーワードがいくつかあります。

この単語が使われていたら必ずしもブラック企業という訳ではありませんが、次のような可能性を疑ってみることは必要です。

まとめ

求人に限った話ではありませんが、うまい話には裏があります。

ご自身の経験と比べてあまりに報酬が高い求人は、それなりのリスクが隠れていると考えるべきです。

求人情報をよく読んで、企業についてもしっかり調べることで、就職を成功させましょう！