仕事を探すときのポイントの1つが、雇用形態ですよね。
雇用形態には正社員や契約社員、パート・アルバイト、派遣社員などの種類があります。
それぞれにメリット・デメリットがあるので、何となく選んでしまうと後悔するかもしれません。
この記事では、雇用形態の種類とそれぞれのメリット・デメリットについて解説するので、ぜひ参考にしてみて下さい。
こんな方におすすめ
- 雇用形態の種類が知りたい人
- 雇用形態のメリット・デメリットが知りたい人
執筆者
やっさん
- 人事・労務歴14年
- 一部上場企業やベンチャー企業など4社で勤務
- 採用面接や給与計算、社会保険手続きなどを担当
- FP2級、ビジネスキャリア検定(人事)3級
正規社員と非正規社員
雇用形態の解説に入る前に、まず押さえておきたい用語が「正規社員」と「非正規社員」です。
正規社員とは、期間の定めのない雇用契約を結ぶ働き方で、いわゆる正社員のことを言います。
一方、非正規社員とは期間の定めがある雇用契約を結ぶ働き方で、契約社員やパート・アルバイト、派遣社員などのことです。
雇用形態の種類とメリット・デメリット
ここからは、雇用形態の種類とメリット・デメリットを解説してきます。
- 正社員
- 契約社員
- パートタイマー/アルバイト
- 派遣社員
正社員
正社員は期間の定めがない雇用契約のもと、基本的には週40時間などのフルタイムで働く雇用形態です。
メリット
- 契約更新がないので安定している
- 賞与や退職金がある企業が多い
- 昇給、昇格などの対象でキャリアアップがしやすい
- 産休、育休などを取得して復帰しやすい
- 福利厚生や研修が最も手厚い
デメリット
- フルタイム勤務が必要
- 業務の範囲が広く、責任が大きい
- 転勤や部署異動があることが多い
契約社員
契約社員は期間の定めがある雇用契約を結び、正社員と同じぐらいの勤務時間・業務内容で働く雇用形態です。
メリット
- 転勤や部署異動は無いことが多い
- 正社員ほど仕事の責任が大きくない
デメリット
- 契約が更新されなければ職を失う
- キャリアアップは難しい
- 賞与や退職金が無い企業が多い
パートタイマー/アルバイト
パートタイマーとアルバイトは呼び方が異なりますが、実は法律上の区別はされていません。
どちらも正社員より短い時間で、時給や日給で働く雇用形態になります。
一般的には主婦(主夫)をパートタイマー、学生やフリーターをアルバイトと呼んでいます。
メリット
- 曜日や時間が自由に選べる
- 業務の範囲が限られていて、責任者は他にいる
デメリット
- 契約が更新されなければ職を失う
- キャリアアップは難しい
- 賞与や退職金が無い企業が多い
- 時給が安いことが多い
- 休みが多い月などは収入が減る
派遣社員
派遣社員は、派遣会社と期間の定めのある雇用契約を結び、派遣先企業で指揮命令を受けて働くという雇用形態です。
メリット
- 曜日や時間が自由に選べる
- 業務の範囲が限られていて、責任者が他にいる
- パートタイマーやアルバイトに比べて時給が高いことが多い
デメリット
- 契約が更新されなければ職を失う(最も不安定な雇用形態)
- 賞与や退職金が無い
- 休みが多い月などは収入が減る
- 福利厚生が直接雇用(職場)の人とは異なる
- 職場では少数派になり、立場の違いで馴染みにくいこともある
まとめ
どの雇用形態にも、メリットとデメリットがあります。
世間的には正社員が立派という風潮もありますが、本当に自分が幸せに暮らすための選択肢は、1つではありません。
長い目で見れば、非正規雇用で体調と相談しながら働いたり、自分が本当にやりたいことを考えたりする時間も大切です。
私は、自分のやりたいことが定まって、気力と体力が整ったときには正社員でしっかりレベルアップを目指すのがベストだと考えています。
皆さんもぜひ、雇用形態の特徴をよく理解して自分に合った雇用形態を選んでくださいね。