面接や研修で人事の人に出会うと、なんだかキラキラした人が多くて素敵だなぁと思ったことはありませんか?
実は私も、就活中にお世話になった人事のお姉さんにあこがれて、この仕事に就きました。
面接をしたり、会社の制度を作ったりと華やかに見えますが、実はシビアな仕事も多いものです。
この記事では、人事に向いている人の特徴を紹介します。
こんな方におすすめ
- 人事の仕事をやってみたい人
- どんな人が人事に向いているのか知りたい人
自分の向いてる仕事を知りたいなら…
執筆者
やっさん
- 人事・労務歴14年
- 一部上場企業やベンチャー企業など4社で勤務
- 採用面接や給与計算、社会保険手続きなどを担当
- FP2級、ビジネスキャリア検定(人事)3級
人事に向いている人の特徴
人事の仕事はとても幅広く、採用面接や人事評価、社内教育、労務管理などがあります。
どれも社員の働き方に大きく影響しますし、機密情報ばかりなので神経を使う仕事です。
正直なところ、仕事に必要な知識は努力すれば誰でも身に付けられます。
ただ、性格や適性の部分はそんなにすぐには変わりませんから、人によって向き・不向きがはっきり分かれる仕事です。
私が実際にやってみて分かった、人事に向いている人の特徴は次の6つです。
- 観察力がある
- 口が堅い
- ドライな考え方ができる
- 世話好き
- 論理的
- コミュニケーション力が高い
観察力がある
人事の主な仕事の1つが、採用面接です。
当たり前ですが、面接ではみんな自分の良いところをアピールしますし、悪いところは隠そうとします。
どれほど優秀な人でも短所はありますし、ダメそうな人にも必ず長所はあります。
表面的なことに惑わされず、長所も短所も両方を把握しなければなりません。
また、めちゃくちゃ能力の高い人が来たら即採用かというと、そうでもないのが人事の面白いところです。
能力の高過ぎる人が入社した場合、会社の仕事のレベルに満足できなかったり、他のメンバーとうまくいかなかったりすることがあります。
そのため、本人の能力はもちろんのこと、周りのメンバーとの関係性なども考慮して観察する力が必要です。
口が堅い
人事の仕事は、機密情報だらけです。
社員の給料や評価はもちろんのこと、誰かが退職する、〇〇支店が撤退する、会社が合併する…など、漏れたら大変なことになる情報ばかりです。
たとえ仲が良い同僚でも、他部署の人には絶対に話せないので、本音で仕事の話ができるのは人事の仲間だけになります。
また、ウワサ好きの人や自分の処遇が気になる人などは、ねほりはほり情報を聞き出そうと近寄ってくることがあります。
相手の気を悪くしないように、関係性を崩さないように断るためには、「私は知らない」とか「まだ決まっていない」、「その件は役員だけが握っている」などとウソをつくこともしょっちゅうです。
ドライな考え方ができる
会社というのはときに、人事評価や異動、処罰などで冷酷な決断をします。
「あんなに頑張っている人が降格させられる」「来年からみんなボーナスカットになる」「アルバイトに辞めてもらわなければならない」など、個人的には胸がギュッと苦しくなるような決定を、いち早く知ってしまいます。
普通なら同僚と一緒に「ひどい会社だよねー」と愚痴の一つも言いたいところですが、人事はこの決定を社員にお知らせして、手続きを進める立場になります。
納得がいかないことでも、これは仕事だと割り切ってドライに考えることが必要です。
世話好き
人事は新入社員の研修をしたり、病気で休職している人のフォローをしたりする機会がたくさんあります。
困っていることはないか、職場に馴染めているか、ということは常に気にしていますし、悩んでいる人に声をかけたり、個人的にランチに誘ったりもします。
仕事だからやっているというよりは、人として放っておけないし、頼られるのが嫌いじゃない(私の場合はむしろ大好き!笑)だからやっている、という人が多いです。
論理的
人事は会社という組織の中で、規則を作ったりそれを運用したりして、みんながよりよく働ける環境を作らなければなりません。
「これを変えたら何が起きるか」「どうやって説明したらうまくいくか」など、物事を論理的に考える必要があります。
感情的に「こうしたい!」とか「気合・根性で頑張ろう!」だけで何かを始めると、取り返しがつかない混乱を招きます。
コミュニケーション力
人事の仕事は、社内・社外を問わず色んな人とコミュニケーションをとります。
特に社内では、社長や役員、管理職など自分よりも目上の人とのやりとりも多いです。
例えば管理職の社員に対して「部下の人事評価を〇月〇日までに行ってください」とか「〇〇さんの勤務態度を指導してください」といったお願いもします。
自分がどれほど若手でも、人事の立場で偉い人に動いてもらわなければなりません。
ここで言い方を間違えると「偉そうに指示するな」「現場は忙しいんだよ!」と反感を買ってしまいます。
相手の立場やキャラクターを踏まえながら、ビシッと締めるところは締める!という絶妙なコミュニケーション力が問われます。
まとめ
人事に向いている人の特徴を6つご紹介しました。
人事は文字通り人に関することを扱う仕事なので、一見すると優しい人や情熱的な人が向いていそうなものですが、実際のところは逆だったりします。
善悪を判断する厳しさや、感情に流されずに淡々と仕事をこなすクールさなど、強い自分を持っていないと難しい仕事です。
ただ、難しい分うまくいったときの喜びは大きいですし、得られるものも多いので、私は人事の仕事が大好きです。
興味がある方は、ぜひチャレンジしてみて下さい!
自分が人事に向いているかどうかを知りたい人には、適性診断を受けてみるのもおすすめです。
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