仕事で成果が出なかったり楽しめなかったりして「自分にはこの仕事が向いてないかもしれない。本当に向いてる仕事は何だろう。」と悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
人にはそれぞれ向き・不向きがあるので、向いている仕事に出会えればぐっと働きやすくなります。ただ、向いている仕事に出会いたいのなら、まずは自分の特徴をよく理解することが必要です。
そこでこの記事では、おすすめの適性診断を紹介します。当サイトの管理人やっさんが、実際に診断してみた手順と結果もシェアしますので、ぜひ参考にしてください。
こんな方におすすめ
- 自分が向いてる仕事がわからない
- 今の仕事がうまくいっていない
- 無料で適性診断を受けてみたい
自分の市場価値を知りたいなら…
執筆者
やっさん
- 人事・労務歴14年
- 一部上場企業やベンチャー企業など4社で勤務
- 採用面接や給与計算、社会保険手続きなどを担当
- FP2級、ビジネスキャリア検定(人事)3級
そもそも「仕事が向いてる」ってどういう状態?
向いている仕事を探す前に、そもそも「仕事が向いている」とはどういう状態なのかを整理しておきましょう。一般的に、次の項目にあてはまる仕事は「向いている」と言えます。
- 興味の有無に関係なく、性格や能力の面で適性がある
- あまり苦労しなくても、人並みか、それ以上に成果が出せる
- 長時間取り組んでも苦痛にならない
例えば「興味はなかったけど、やってみたら最初からうまくいって褒められた」という場合は、向いている可能性が高いです。
逆に「好きなのにうまくいかない」「続けることに苦痛を感じる」という場合は、職業として取り組むのには向いていない可能性があります。
向いてる仕事がわからなくなる理由
向いている仕事がわからなくなる理由には、次のようなものがあります。
- やりたいことがない
- 成果が出せない
- 仕事が楽しくない
- その仕事で求められる能力をわかっていない
やりたいことがない
転職市場では、「特にやりたいことがない」という人は意外と多いものです。
もちろん、子どもの頃からの夢や、強い志を持って職業を選ぶ人もいます。
ただ、私が人事として多くの人と面接をしてきた体感では、半数以上の人が「条件が合う」「自分にもできそう」と思って何となく仕事を選んでいる印象です。
そのため、実際に仕事をしてみて「やっぱり向いてない」と感じることがあるようです。
成果が出せない
仕事の成果が出せないと「自分に向いてないかもしれない」と感じることがあります。
自分なりに頑張っているのに、失敗が多かったり評価が低かったりすると、達成感を感じられずにモチベーションも下がってしまいます。
仕事が楽しくない
今の仕事に楽しさややりがいを感じられない場合にも「向いていない」と思うことがあります。
特に、同僚や上司が仕事に情熱を注いでいて、苦労はしながらも楽しんでいるように見えると「自分はあんなに熱くなれない、向いていないのかも」と感じやすくなります。
その仕事で求められる能力をわかっていない
そもそも、その仕事に求められる能力をわかっていない場合にも「自分に向いてない」と感じることがあります。
例えば、接客業ならコミュニケーション力、営業職なら交渉力、研究職なら粘り強さなどが重視されがちです。
こうした仕事の特徴を理解せずに就職した結果、ミスマッチを起こして「向いていない」と感じることがあります。
自分に向いてる仕事を見つける方法4選
自分に向いている仕事を見つける方法には、次のようなものがあります。
- 適性診断を受ける
- 身近な人に相談する
- キャリアアドバイザーに相談する
- 他の業種や仕事について調べる
適性診断を受ける
適性診断は、心理テストのような質問に答えることで性格や行動の特徴を明らかにして、その人に合った仕事を診断するというものです。
多くの受験者のデータをもとに診断されるため、自分の強みや弱みを客観的に知ることができます。
自分では気づいていなかった長所を知れたり、意外な職業に向いていることがわかったりするのがメリットです。
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身近な人に相談する
自分に向いている仕事を見つける方法として、最も手軽なのは身近な人に相談することです。できれば家族や恋人、付き合いの長い友人など、あなたのことをよく知る人に相談してみましょう。
例えば「どんな仕事が向いている(向いていない)と思うか」「私の長所・短所は何か」などです。このように、他人から見た自分について分析することを「他己(たこ)分析」と呼びます。
最近は、相手に直接相談しなくても、スマホを使って簡単な質問に答えてもらうというツールもたくさんあります。気になる人は「他己分析 ツール」で検索してみてください。
キャリアアドバイザーに相談する
キャリアアドバイザーとは、求職者に対して自己分析や仕事探し、選考対策のサポートをする人のことです。主に大学のキャリアセンターやハローワーク、転職エージェントに在籍しています。
キャリアアドバイザーはさまざまな職種の特性を熟知しているので、求職者の経歴や希望条件、適性をふまえてぴったりの仕事を紹介してくれます。
また、目先の転職だけでなく、5年後・10年後など長期的なキャリアプランを一緒に考えてもらえるのもメリットです。
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他の業界や仕事について調べる
自分に向いている仕事を探すためには、他の業界や仕事について調べてみることも有効です。
気になる仕事がある人は、その仕事の詳しい業務内容や必要な能力、向いている人などを調べてみてください。
また、特にやりたい仕事が思いつかない人は、自分の特徴をもとに「社交的な人に向いている仕事」のように逆引きするのもおすすめです。
こちらの厚労省が提供する職業情報提供サイトは使いやすいので、ぜひのぞいてみてください。
適性診断ならミイダスがおすすめ
ここからは、無料で適性診断ができる「ミイダス」を紹介します。
ミイダスは、転職サイトdoda(デューダ)で有名な人材大手パーソルグループが提供する転職支援サービスです。主に、次の5つのことができます。
- 市場価値診断
- コンピテンシー診断(行動特性)
- 認知バイアス診断(思考の癖)
- 求人検索
- スカウト受信
市場価値診断
市場価値診断は、これまでの職歴や経験・スキルを入力することで、あなたの適正年収を診断してくれる機能です。あなたと似た経歴の人には、実際どんなオファーが届いているのかをもとに診断してくれるので、自分の現在地が分かります。
コンピテンシー診断(行動特性)
コンピテンシー診断は、質問に答えることであなたのパーソナリティやストレス耐性、向いている仕事、相性の良い上司・部下タイプなどを分析してくれるものです。自分の強みはもちろんのこと、どういう環境でストレスを感じやすいかも教えてくれるので、転職の失敗を防げます。
認知バイアス診断(思考の癖)
認知バイアス診断では、あなたの「思考の癖」が分かります。認知バイアスとは、思考の偏りや思い込みのせいで、無意識のうちに物事を判断してしまうことを言います。
例えば「本当は反対なのに、周りの意見に流されてしまう」「迷ったら、とりあえず“いつもの”を選ぶ」などに心当たりがある人も多いのではないでしょうか。
この診断では、あなたの思考の癖を分析しつつ、うまくコントロールするためのアドバイスももらえます。
求人検索
ミイダスでは、実際に転職活動をするための求人検索もできます。使い方は一般的な求人サイトと同じで、勤務地や仕事内容、年収などで検索するだけです。
ミイダスの検索条件には「活躍可能性」という項目があるのが特徴です。先ほどの「コンピテンシー診断」の結果をもとに、あなたが活躍できる可能性をA~Eランクで判定してくれるので、相性の良い企業が見つけられます。
スカウト受信
あなたの経歴や適性診断の結果をもとに、企業からのスカウトを受け取ることも可能です。
氏名や電話番号、メールアドレスなどの個人情報は伏せた状態でプロフィールが公開されるので安心してください。企業からのスカウトに応じると、その企業にのみ個人情報が開示される仕組みになっています。
さらに「この企業に対しては情報を開示しない」という非公開企業も設定できるので、在職中でこっそり転職活動をしたい人にもぴったりです。
【やってみた】ミイダスの適性診断の流れ
ここからは、ミイダスの適性診断の流れを紹介します。私が実際にやってみたところ、この記事を書くためのスクショを撮りながらで30分ぐらいだったので、普通にサクサク進めれば20分程度でできたと思います。
「20分は長い…」と思うかもしれませんが、心理テストのような質問にポチポチ答えるだけなので、あっという間でした。詳しい手順を以下でご紹介します。
市場価値診断
まずは、基本情報を登録していきます。この時点では、氏名や連絡先を入力する必要はありません。主な項目は以下の通りです。
- プロフィール:性別、生年月日、都道府県、学歴など
- 職務経歴:現在の就業状況、年収など
- 実務経験:職種、経験年数、マネジメント経験など
- 語学・資格:英語力、PCスキル、保有資格など
こんな感じで登録していくと、自分の市場価値が算出されます。
私の場合は「688万円」と出ました。…が、これはだいぶ高めに出ていますね(苦笑)
あくまで「類似ユーザーのオファー年収実績」なので、例えば「想定年収500~700万」というオファーがあったら、上限の「700万」が反映されているのかもしれないなと感じました。
コンピテンシー診断
次に、コンピテンシー診断をやってみました。
コンピテンシー診断を受けるためには、ユーザー登録が必要です。電話番号やメールアドレス、希望年収などを登録すると、診断画面が選択できるようになります。
あとは、以下のような質問にポチポチ回答していくだけです。
全て回答できたら「コンピテンシー診断の結果を確認する」をタップします。
表示される結果画面はこんな感じです。
パーソナリティの特徴として、次の9つの項目が10段階で分析されます。
- ヴァイタリティ
- 人あたり
- チームワーク
- 創造的思考力
- 問題解決力
- 状況適応力
- プレッシャーへの耐力
- オーガナイズ能力
- 統率力
これは「何点だから良い・悪い」というものではなく、あくまで「他の人に比べて特徴が強い・弱い」という意味なので、点数で一喜一憂する必要はありません。この結果をもとに、自分に合った仕事が見つかればOKです。
診断結果では「仕事をする上でのあなたの特徴」という長文コメントももらえます。ちなみに私のコメントはこちら。
他にも、上司や部下としてのタイプを表す「上下関係適性」や…
あなたがストレスを感じやすい状況の特徴を表す「ストレス要因」も分析してくれます。
また、診断結果をもとに、あなたに適性のある職種もピックアップしてくれます。
ミイダスの分析結果はとても具体的で、仕事選びに役立ちそうです。
私は過去に、人事担当者を対象とする研修で、1回4,000円ぐらいする有料の適性診断を受検したことがあるのですが、ミイダスはその検査と同じぐらい詳しくて精度が高いと感じました。
向いてる仕事がわからない人は無料の適性診断をやってみよう!
今回、実際にミイダスの適性診断を受けてみて、非常に精度の高い診断ができることが分かりました。
適性診断で自分の特徴を理解すると、向いている仕事が見つけやすくなり、ミスマッチを防げます。さらに、履歴書や面接で自分のことを説明するときにも、的確に長所や短所を伝えられるようになるのがメリットです。
向いている仕事が分からなくて悩んでいる人は、ぜひミイダスの適性診断をやってみましょう!
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